共働き家庭の夕食準備には、調理だけでなく、献立決めや買い物、片付けにも時間を使います。
そこで重要になるのが、価格だけでなく「自炊との差額で、どのくらい時間や手間を減らせるか」という視点です。
結論からいえば、すべての家庭に共通する「1食○円まで」という上限はなく、「普段の自炊費+時間や手間のために払ってよい差額」がその家庭の「買う」目安になります。
本記事では、自炊・惣菜・デリバリー・冷凍食品を「価格+時短」で比べ、4人家族のモデルでその目安の出し方を試算します。
冷凍ストックの例として紹介する松屋の「豚生姜焼き」は1パック65gで、電子レンジ500Wなら1分30秒、トレーのまま加熱できます。賞味期限は製造年月日から冷凍保管で1年です(2026年9月24日時点の公式通販サイトより)。
共働き家庭の平日夕飯は「食費」だけでなく「時間」も判断材料になる
平日の夕食は、価格だけでなく、献立決め・買い物・調理・片付けまでの時間や工程を含めて考えることがポイントです。
夕食づくりでは献立・買い物・調理・片付けにも時間を使う

夕食づくりには、「何を食べるか決める」「必要な食材をそろえる」「調理する」「食後に片付ける」といった複数の工程があります。
総務省「令和3年社会生活基本調査」の詳細行動分類では、「食事の管理」は料理や食器洗いなどを含む家事として集計されています。
2021年の家事時間に占める割合は男性32.6%、女性46.2%で、男女とも家事項目の中で最も大きくなっています。(総務省統計局)
なお、この数字は共働き家庭や夕食だけを対象にしたものではなく、「買い物」も「食事の管理」とは別に集計されています。
平日の夕食では、献立決め・買い物・調理・片付けまで含めて考えるとよいでしょう。
食費・時間・手間の3つで夕食の選択肢を考える
夕食を「作るか、買うか」を考える際は、食費・時間・手間の3つを一緒に見ることが大切です。
農林水産省が2026年3月に公表した「食育に関する意識調査報告書」では、主食・主菜・副菜をそろえて食べる回数を増やすために必要なことを尋ねています。上位は、「手間がかからないこと」63.3%、「食費に余裕があること」50.2%、「時間があること」49.7%でした。
対象は、主食・主菜・副菜を1日2回以上そろえる頻度が「ほぼ毎日」ではない1,511人です。(農林水産省)
夕食や共働き家庭だけを対象にした調査ではありませんが、食事には「手間」「食費」「時間」が関係していることがわかります。
平日の夕食でも、価格だけを見るのではなく、自炊との差額に対して、どのくらい時間を確保し、手間を省けるのかという視点で選択肢を比べてみましょう。
自炊・惣菜・デリバリー・冷凍食品を「価格+時短」で比較
自炊・惣菜・デリバリー・冷凍食品は、価格だけでなく、献立、購入・注文、調理、片付けなど食卓に並べるまでの工程も異なります。同じ軸で整理してみましょう。

1食あたりの費用と「必要な工程」を同じ条件で比べる
比較するときは、まず食事内容の条件をそろえます。
ここでは「1人1食の主菜」を用意すると考え、ごはん・汁物・副菜はどの方法でも家庭で同じように用意するものとします。
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方法 |
1人分の費用の確認方法 |
献立・選択 |
購入・注文 |
調理・準備 |
片付け |
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自炊 |
実際に使った食材費を人数で分ける |
献立を決める |
食材を購入 |
下ごしらえ・調理 |
調理器具・食器 |
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惣菜 |
購入した主菜1人分の価格 |
店頭で選ぶ |
店舗で購入 |
必要に応じて温める |
食器・容器 |
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デリバリー |
商品代・配送料などを含む注文確定額÷人数または食数 |
メニューから選ぶ |
注文・受け取り |
必要に応じて盛り付ける |
食器・容器 |
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冷凍食品 |
購入した主菜1食分の価格(セット商品は総額÷食数) |
ストックから選ぶ |
事前に購入 |
商品表示に沿って加熱 |
食器・容器など |
弁当やセットメニューなど、ごはんや副菜まで含む商品と比べる場合は、自炊側も1食分に含まれる内容をそろえて計算します。「主菜だけ」と「1食分」をそのまま比べないことが大切です。
また、必要な時間も家庭や商品によって変わります。自炊なら献立・買い物・調理・片付け、惣菜なら店舗で選んで購入する時間、デリバリーなら注文・受け取り、冷凍食品なら加熱など、どこで自分が時間を使うかを確認します。
デリバリーでは、注文から受け取りまでの時間も確認します。
「食べ始めるまでの時間」と「自分が手を動かす時間」を分け、受け取りまでの時間をほかの家事や家族との時間に活用できる場合もあります。
同じ「買う」でも、利用までの流れは異なる
惣菜・デリバリー・冷凍食品は、利用までの流れが異なります。
惣菜は店舗でその日の人数や献立に合う商品を選び、デリバリーは自宅などから注文して受け取ります。
冷凍食品は事前にストックしておき、必要な日に加熱して使う方法です。
帰宅時間や家族の予定、その日に使える時間に合わせて使い分けるとよいでしょう。
1食いくらまでなら買う?「自炊との差額」で家庭ごとの基準を決める
結論からいえば、「1食○円以下なら買った方が得」という、すべての家庭に共通する金額はありません。
買う目安は、自炊との差額と、その差額によって確保できる時間・省ける工程から考えます。
自炊との差額と確保できる時間から「許容ライン」を考える
「買う」基準を考えるときは、普段の自炊にかかる費用と、惣菜・デリバリー・冷凍食品などを利用した場合の費用を比べます。そのうえで、差額によってどのくらい時間を確保できるのかを確認します。
ここでは、共働きの4人家族の平日夕食1回をモデルケースとして、自炊で主菜を作る場合と、スーパーなどで主菜の惣菜を購入する場合を比べてみましょう。
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自炊する場合 |
惣菜を購入する場合 |
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主菜1人分の費用 |
300円 |
500円 |
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家族4人分の費用 |
1,200円 |
2,000円 |
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主菜を用意する時間 |
約30分 |
約10分 |
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主な工程 |
献立決め・食材の準備・調理・片付け |
購入・温め・片付け |
※金額と時間は、家庭ごとの判断方法を説明するために設定した仮定値です。
市場価格や平均的な所要時間を示すものではありません。
実際の費用や準備時間は家庭や利用する商品によって異なります。

この例では、惣菜を利用すると家族4人分で800円の差額が生じる一方、主菜を用意する時間は約20分短くなる計算です。
ここで重要なのは、費用は家族4人分で考える一方、確保できる約20分は家庭全体の時間として捉えることです。
つまり、
「家族4人で800円の差額なら、主菜を用意する時間を20分短くしたいか」
と考えます。
「20分=800円」と時給換算するのではなく、確保できる時間をどのように使いたいかまで含めて考えるのがポイントです。
たとえば4週間、週2回利用すると、差額は6,400円、確保できる時間は約160分です。月単位で見ると、家計と予定の両面から判断しやすくなります。
確保した20分を、子どもの宿題を見る、入浴や翌日の準備を進める、家族で食卓を囲む時間に充てるなど、何に使いたいかによっても許容できる差額は変わります。
デリバリーや冷凍食品についても考え方は同じです。
普段の自炊費と実際に利用する商品の価格との差額を出し、注文・受け取り・加熱などに必要な工程と比べます。
つまり、「1食いくらまでなら買うか」の答えは、すべての家庭に共通する絶対価格ではありません。
自炊にかかる金額+家庭が時間や手間のために許容できる差額
が、その家庭にとっての「買う」目安になります。
「作る日」と「買う日」を使い分ける|松屋「豚生姜焼き」をストックした場合で試算
平日の夕食は、その日の予定や使える時間に合わせて、自炊・惣菜・デリバリー・冷凍食品を使い分けられます。
前節では、4人家族をモデルに、自炊1,200円と惣菜2,000円を比べ、「家族でいくら差額を払えば、どのくらい主菜を用意する工程を減らせるか」という考え方を紹介しました。
では、同じ4人家族が松屋公式通販の冷凍食品を使った場合はどうなるでしょうか。
※以下の商品仕様と価格は、2026年9月24日時点で公式通販サイトに掲載されている情報です。
たとえば「豚生姜焼き」は、5食・10食・15食からセット数を選べます。2026年9月24日時点のセール価格では、15食セットが5,490円(税込・送料無料)です。セール期間外は1食あたりの価格が上がり、以下の比較結果も変わるため、最新の価格は商品ページでご確認ください。
1食あたりでは、5,490円 ÷ 15食=366円となります。商品は1パック65gで、ここでは比較のため1人1パック、家族4人で4パックを使うモデルとします。実際に必要な量は、年齢や食欲、組み合わせるごはん・副菜などによって異なります。
前節のモデルケースと並べると、次のように整理できます。
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自炊する場合 |
惣菜を購入する場合 |
松屋「豚生姜焼き」 |
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1人分の費用 |
300円※ |
500円※ |
366円 |
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家族4人分の費用 |
1,200円※ |
2,000円※ |
1,464円※ |
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自炊との差額 |
― |
+800円 |
+264円 |
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惣菜との差額 |
−800円 |
― |
−536円 |
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主な工程 |
献立決め・食材の準備・調理・片付け |
購入・温め・片付け |
ストックから取り出して加熱 |
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時間の目安 |
約30分※ |
約10分※ |
1パックの電子レンジ加熱は500Wで1分30秒 |
※自炊・惣菜の金額と時間は、判断方法を説明するために設定した仮定値です。市場価格や平均的な所要時間ではありません。
※松屋は2026年9月24日時点のセール価格(15食セット5,490円)から1パック366円を算出し、4パック分を1,464円として比較しています。
セール期間外は比較結果が変わります。
※松屋商品の価格・内容量・加熱時間は公式商品情報に基づきます。1パック65gを1人1パック使うモデルです。
内容量などの条件は完全には一致しないため、家庭ごとの判断方法を考えるためのモデルとして示しています。
※1分30秒は1パックの電子レンジ加熱時間です。4パックを1パックずつ加熱する場合、加熱時間だけで単純計算約6分となります。
電子レンジや加熱方法によって実際の所要時間は異なるため、自炊・惣菜のモデル時間との単純な差し引きはしていません。

【自炊モデルとの比較】家族4人で追加264円
前節の自炊モデルでは、家族4人分の主菜は1,200円です。一方、「豚生姜焼き」を1人1パック使う場合は4パックで1,464円となり、家族4人で追加264円です。
自炊では献立を決め、食材を準備して調理する工程があります。一方、「豚生姜焼き」は、あらかじめ自宅にストックしておけば、利用する日は冷凍庫から取り出して電子レンジで加熱できます。1パックあたり500Wで1分30秒が加熱の目安で、トレーのまま加熱できるため、お皿への移し替えも不要です。
このモデルケースなら、
「家族4人で追加264円なら、主菜を一から用意する工程を減らしたいか」
と考えられます。
価格差だけでなく、その差額によって当日の献立決めや食材準備、調理といった工程をどの程度減らせるかまで含めて判断するのがポイントです。
【惣菜モデルとの比較】セール価格なら家族4人で536円抑えられる
前節で設定した惣菜モデルは、1人500円、家族4人で2,000円です。
松屋「豚生姜焼き」を1人1パック使う場合は4人分で1,464円なので、惣菜モデル2,000円と比べると、家族4人の夕食1回で536円抑えられる計算です(2026年9月24日時点のセール価格で試算)。
さらに、惣菜は利用する日に店舗で商品を選んで購入する方法です。一方、冷凍食品は事前にストックしておけば、利用日は自宅にある商品から選んで準備できます。
したがって、このモデルケースでは、
-
自炊モデルとの比較では、家族4人で追加264円。
ストックを活用することで、当日の主菜づくりの工程を減らしやすい -
惣菜モデルとの比較では、家族4人で536円抑えられる。
ストックを活用することで、利用日の準備を自宅で進めやすい
と整理できます。
価格差と、当日の夕食準備で減らせる工程の両方を見ると、利用する場面を判断しやすくなります。
「豚生姜焼き」は1パック65gで、原材料にはちみつを使用しているため、1歳未満の乳児には与えないでください。加熱直後はトレーや中身が熱くなっているので、取り出すときは気をつけてください。原材料や配合は製造時期によって変わる場合があるため、購入前には商品ページを、調理するときには手元の商品表示を確認してください。
※アレルゲン表示(松屋公式オンラインショップ 商品ページ、2026年9月24日時点):一部に小麦・オレンジ・大豆・豚肉を含む
https://e-shop.matsuyafoods.co.jp/products/buta-syougayaki
家庭にあるごはんや野菜、汁物などと組み合わせ、「忙しい日のための主菜」としてストックしておく方法もあります。
買う量の目安は、4人家族で週1回使うなら1回4パックなので、15食セットで約3〜4週間分、週2回なら約2週間分です。
初めて購入するときは5食セットで味や量を確かめ、使うペースに合わせて10食・15食を選ぶ方法もあります。
賞味期限は製造年月日から冷凍保管で1年あるため、使わない週があっても無理なく使い切れます。
なお、「牛めしの具」の1食あたり価格や、外食・スーパー惣菜との詳しいコスト比較については、既存記事で紹介しています。
「牛めしの具」は1食いくら?外食・スーパー惣菜とコスパを比較
まとめ
「1食いくらまでなら買うか」は、価格だけでなく、自炊との差額と確保できる時間・省ける工程で考えます。
4人家族のモデルでは、自炊1,200円、惣菜2,000円に対し、松屋「豚生姜焼き」は1人1パックで1,464円です。2026年9月24日時点のセール価格で試算すると、自炊より264円追加、惣菜モデルより536円抑えられる計算です。
価格は時期によって変わるため、最新の価格は商品ページでご確認ください。
ただし、金額や時間、内容量は条件によって異なります。大切なのは、「自分の家庭なら、いくらの差額でどの工程を減らしたいか」を考えることです。
時間に余裕がある日は自炊、忙しい日は惣菜・デリバリー・冷凍食品など、その日の状況に応じて使い分けると、平日の夕食の選択肢を増やせます。
食費だけでなく時間と手間も一緒に考えながら、自分の家庭に合う「作る日」と「買う日」の基準を見つけてみてください。
忙しい日の夕食に備えたい方は、松屋公式通販で家族人数や使い方に合う冷凍メニューを確認してみてはいかがでしょうか。
















