生きていくうえで食事は欠かせないものですが、毎日献立を考えて調理するのは、簡単ではありません。とくに、疲れているときは、食事に時間や気力をさけないこともあります。そんな方におすすめなのが「冷凍作り置き」です。
この記事では、作り置きおかずを冷凍するメリットやおいしく食べるコツ、手軽に作れるレシピを紹介します。また、ストックしておきたおすすめ冷凍食品についてもご紹介しているので、参考にしてください。
作り置きおかずを冷凍するメリット
作り置きおかずは、料理を休みたいときに役立つ救世主のような存在です。ここでは、作り置きおかずを冷凍するメリットについてご紹介します。
調理時間を削減できる
作り置きおかずを冷凍しておく最大のメリットは、調理時間を大幅に削減できる点です。たとえば、休日に数種類のおかずをまとめて調理し、冷凍庫に保存しておけば、加熱するだけで食卓に出せます。
また、キッチンに立つ回数が減った分、ほかのことに時間を使えるため、心にゆとりも生まれます。
食品ロスを減らせて経済的
冷凍による作り置きは、食品ロスを防ぎつつ経済的なメリットも得られる方法です。野菜や肉類をあらかじめ下ごしらえして冷凍保存することで、使いきれずに廃棄してしまうリスクを減らせます。
また、特売の際にまとめ買いをして冷凍しておけば、買い物の回数も抑えられます。食材を無駄なく使い切ることは、環境への配慮になるだけでなく、家計の節約にもつながります。
栄養バランスを考えた献立作りができる
作り置きおかずを冷凍することは、栄養バランスを考えた献立作りにもつながります。とくに、健康を意識していたり、家族の体調を管理していたりする人にはぴったりの方法です。
忙しいと食事も疎かになりますが、不足しがちな栄養を補うおかずをストックしておけば、自然とバランスのよい食事がとれます。また、冷蔵よりも冷凍の方が、栄養や風味が保てるのもメリットのひとつです。
さらに、時間があるときにじっくりメニューを考えられるため、無理なく健康的な食生活を続けられます。
作り置きおかず、冷凍と解凍のコツは?
経済的で健康にもよい作り置きおかずは、冷凍しておけば必要なときにすぐ食卓に出せるため、非常に便利です。さらに、ちょっとした工夫を加えることで、冷凍しても美味しさをキープできます。
せっかく作った料理の味を損なわないためにも、冷凍・解凍時には以下のポイントを意識することが大切です。
味付けは控えめに
冷凍時のポイントとして、最初の味付けは控えめにしましょう。冷凍された食材は繊維が破壊されることで、いつもより味が染み込みやすいです。
そのため、初めにしっかり味を付けると、思った以上に解凍したときの塩気や甘みが強くなります。もし、物足りない場合は食べる直前に味を調整し、冷凍前は薄味に仕上げることが重要です。
粗熱を取ってから冷凍する
調理後、熱いうちに容器に入れると蒸れてしまい、食材が傷むリスクがあります。そのため、粗熱を取ってから冷凍することが大切です。
ただし、常温での放置は食中毒の原因になることもあるため、食材がほどよく冷めたら、すぐ冷凍庫に移しましょう。また、品質を保つために、金属製のトレーを使って、即座に冷凍するのもおすすめです。
冷凍に向かない食材にはひと工夫を
作り置きおかずの冷凍は便利ですが、なかには冷凍に向かない食材もあります。そんなときは、ひと工夫を加えて、食感を損なわないようにしましょう。
たとえば、じゃがいもは冷凍するとスカスカになりやすいため、潰して調理したものを冷凍した方がよいです。ほかにも、水分が多い野菜や豆腐などは、事前に下茹でしたり、煮物にしたりすれば、おいしく食べられます。
余分な汁は捨てる
冷凍するときに、余分な汁を捨てるのもポイントのひとつです。汁気の多いおかずをそのまま冷凍すると、解凍時に水っぽくなってしまうことがあります。そのせいで解凍後に味が薄くなりすぎないよう、汁気はあらかじめなくしておきましょう。
小分けにして保存する
味を落とさないためには、作り置きおかずを小分けにして保存することも欠かせません。仮に大きな容器に入れてしまうと、使いたい量だけ解凍するのが難しく、余った分を再冷凍すると品質も落ちてしまいます。
しかし、小分け保存なら、必要な分だけを取り出して加熱できるため、とても便利です。
なるべく空気に触れないように冷凍する
冷凍保存で食材を劣化させないために、なるべく空気に触れないようにすることも意識しましょう。それにより、冷凍やけや霜が付くのを防ぎ、品質も保たれます。もし、保存袋を使う場合は、袋の中の空気をしっかり抜いてから封をするのもポイントです。
冷凍時にこれまであげたコツを意識しつつ、解凍の際には冷蔵庫で溶かした後に、再加熱することで安心しておいしくいただけます。
おすすめ冷凍作り置きレシピ【主菜編】
ここまで、冷凍作り置きの魅力を引き出すコツを解説しました。では、実際に冷凍しておけばすぐに食卓に並べられる、おすすめの主菜レシピをご紹介します。
揚げないねぎまみれ鶏唐
揚げないねぎまみれ鶏唐は、焼くだけで手軽に作れる一品です。
材料(2人分)
- 鶏もも肉:250g
- 片栗粉:大さじ2
- ごま油:大さじ1
【A】(下味用調味料)
- 鶏ガラスープの素:小さじ1
- 酒:小さじ1
- しょうが(チューブ):1cm分
- にんにく(チューブ):1cm分
- 黒胡椒:適量
【B】(仕上げ用調味料)
- 長ねぎ(みじん切り):1/2本
- 酢:大さじ1
- しょうゆ:大さじ1
- みりん:小さじ1
- 砂糖:小さじ1
作り方
- 鶏もも肉はひと口大に切り、【A】と一緒にポリ袋に入れてよく揉み込み、10分ほど置く。
- 鶏肉を別の袋に移し、片栗粉を加えて袋を上下に振り、全体にまぶす。
- フライパンにごま油を熱し、皮目を下にして鶏肉を並べて焼く。焼き色がついたら裏返し、さらに3分ほど加熱する。
- 火が通ったら【B】を加えて全体に絡め、タレがなじんだら完成。
大葉たっぷり照り焼きつくね
照り焼きつくねは、たっぷりの大葉を投入することでさわやかになり、解凍後もふんわり食感を楽しめます。
材料(6個分)
- 鶏ひき肉:200g
- 玉ねぎ(みじん切り):1/4個
- 大葉(千切り):2枚
- 塩:少々
- 片栗粉:大さじ1
- 卵:1個
- にんにく(チューブ):1cm分
【A】(タレの調味料)
- 酒:大さじ1
- しょうゆ:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- 水:少々
- サラダ油:小さじ1
作り方
- ボウルに【A】をすべて入れ、粘りが出るまでよく混ぜたら、小判型に成形する。
- フライパンにサラダ油をひいて中火で熱し、1を並べて焼く。焼き色がついたら裏返し、ふたをして約5分蒸し焼きにする。
- 火が通ったら、混ぜ合わせた【B】を加え、全体に絡めながら煮詰めたら完成。
さっぱり鶏チャーシュー
鶏チャーシューはさっぱりしていながらも、食べごたえ抜群ではしも進みます。
材料(2~3人分)
- 鶏もも肉:300g
- サラダ油:小さじ1
【A】(煮汁の調味料)
- しょうゆ:50ml
- 酒:50ml
- みりん:大さじ1
- 酢:大さじ1
- 砂糖:大さじ2
- 水:250ml
作り方
- 鶏もも肉にフォークで数か所穴をあけ、形が崩れないよう糸で縛る。
- フライパンにサラダ油を熱し、鶏もも肉の表面に焼き色がつくまで焼く。
- 鍋に【A】を入れて沸騰させ、焼いた鶏もも肉を加えて約15分煮る。煮汁がなじんだら完成。
たっぷり玉ねぎの肉シュウマイ
玉ねぎたっぷりのシュウマイは、手軽に作れるうえに冷凍しておけば、小腹が空いたときも食べられます。
材料(約15個分)
- 豚ひき肉:100g
- 玉ねぎ(みじん切り):1個
- 片栗粉:大さじ2
- しょうゆ:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- ごま油:小さじ1
- すりおろししょうが:小さじ1
- 鶏がらスープの素:小さじ1
- 塩胡椒:少々
- シュウマイの皮:15枚
作り方
- シュウマイの皮以外の材料をすべてボウルに入れ、粘りが出るまでよく混ぜる。
- 出来上がったタネを15等分し、シュウマイの皮で包む。
- フライパンにクッキングシートを敷き、シュウマイを並べる。水を1cmほど注ぎ、ふたをして中火で蒸す。
- シュウマイを軽く押して弾力があれば完成。
豚肉のにんにくみそ漬け
豚肉のにんにくみそ漬けは、香ばしさが食欲をそそる、ガッツリした一品です。
材料(2人分)
- 豚ロース肉:2枚
- サラダ油:適量
【A】(みそだれの調味料)
- みそ:大さじ2
- みりん:大さじ1
- 砂糖:大さじ1
- すりおろしにんにく:小さじ1
作り方
- ボウルに【A】を混ぜてタレを作る。
- タレに豚ロース肉を加えてよくなじませ、冷蔵庫で2時間ほど漬け込む。
- フライパンにサラダ油をひき、豚肉の両面を焼く。全体に火が通り、汁気がなくなったら完成。
煮込み不要のハッシュドポーク
長時間の煮込みが不要なハッシュドポークは、フライパンひとつで本格的な味が楽しめます。
材料(2人分)
- 豚こま肉:200g
- 玉ねぎ(薄切り):1個
- しめじ:1パック
- すりおろしにんにく:小さじ1
- 薄力粉:大さじ2
- 塩胡椒:少々
- サラダ油:適量
【A】(煮込み用調味料)
- ケチャップ:大さじ3
- 赤ワイン:大さじ2
- 中濃ソース:大さじ1
- 顆粒コンソメ:小さじ1
- 水:100ml
作り方
- フライパンにサラダ油をひき、豚こま肉・玉ねぎ・しめじ・にんにくを炒める。
- 薄力粉と塩胡椒を加えて全体になじませる。
- 【A】を加え、5分ほど煮込んだら完成。
おすすめ冷凍作り置きレシピ【副菜編】
主菜と同様に、副菜も冷凍作り置きしておけば、献立の幅がグッと広がります。食卓をさらに彩るために、栄養バランスのよいおすすめの副菜レシピも、ぜひ参考にしてください。
ほうれん草のナムル
ごま油の香りがクセになるほうれん草のナムルは、冷凍しても風味が損なわれにくい副菜です。
材料(2人分)
- ほうれん草:1束
【A】(和えごろも)
- ごま油:小さじ2
- しょうゆ:小さじ1
- 鶏がらスープの素:小さじ1
- 砂糖:小さじ1
- 白ごま:少々
作り方
- 沸騰したお湯でほうれん草を茹で、葉がしんなりしたら冷水に取る。
- 粗熱が取れたら水気をしっかり絞り、食べやすい長さに切る。
- ボウルにほうれん草と【A】を入れて和え、全体になじんだら完成。
シャキシャキ大根きんぴら
手軽に作れる大根きんぴらは、シャキシャキ感と甘辛い味付けの組み合わせがたまりません。
材料(2人分)
- 大根(細切り):1/4本
- にんじん(細切り):1/2本
- ごま油:大さじ1
- すりごま:適量
【A】(調味料)
- しょうゆ:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 酒:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
作り方
- フライパンにごま油を熱し、細切りにした大根とにんじんを炒める。
- 野菜がしんなりしてきたら【A】を加え、汁気がなくなるまで炒める。
- 最後にすりごまを加えて全体に混ぜたら完成。
豆苗ときのこのガーリックソテー
豆苗ときのこのガーリックソテーは、栄養価が高く、お弁当のおかずにもなります。
材料(2人分)
- 豆苗:1パック
- しめじ:1/2パック
- えのき:1/2パック
- すりおろしにんにく:小さじ1
- オリーブオイル:小さじ1
- 塩胡椒:少々
作り方
- 豆苗・しめじ・えのきは根元を切り落とし、食べやすい大きさに切る。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、切った野菜とすりおろしにんにくを加えて炒める。
- 全体がしんなりしたら、塩胡椒で味を調えて完成。
ブロッコリーの梅おかか和え
ブロッコリーの梅おかか和えは、かつお節の旨味と梅干しの酸味が疲れた体にしみわたり、食卓に彩りを添えてくれます。
材料(2人分)
- ブロッコリー:1/2株
- 梅干し:1個
- かつお節:3g
- しょうゆ:小さじ1
作り方
- ブロッコリーは小房に分け、塩を加えた湯で約2分ゆでてザルにあげ、水気を切る。
- 梅干しは種を除き、包丁でたたいてペースト状にする。
- ボウルにすべての材料を入れてよく和えたら完成。
いんげんとにんじんのごま和え
お弁当にも使いやすい、いんげんとにんじんのごま和えは、冷凍しても風味が落ちずに楽しめます。
材料(2人分)
- いんげん:8本
- にんじん(細切り):1/3本
- 塩(もみ用):少々
【A】(和えごろも)
- すりごま:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- しょうゆ:小さじ2
作り方
- いんげんはヘタを取り、食べやすい大きさに切ったら塩でもみ、水洗いする。
- いんげんとにんじんを沸騰した湯で約6分ゆで、ザルにあげて水気を切る。
- ボウルに【A】を混ぜて和えだれを作り、茹でた野菜を加えてよく和えたら完成。
パプリカの洋風おひたし
パプリカの洋風おひたしは、解凍しても水っぽくなりにくく、彩りもキープできます。
材料(2人分)
- 赤パプリカ(細切り):1/2個
- 黄パプリカ(細切り):1/2個
【A】(調味料)
- 顆粒コンソメ:小さじ2
- しょうゆ:小さじ1
- レモン汁:少々
作り方
- 細切りにした赤・黄パプリカを沸騰した湯で1分ほど茹でる。
- ザルにあげて水気をしっかり切る。
- ボウルにパプリカと【A】を入れてよく混ぜ、全体がなじんだら完成。
温めるだけで手間要らず!ストックしておきたいおすすめ冷凍食品
これまでご紹介したように、冷凍作り置きはとても便利ですが、忙しくて事前に準備する時間が取れないこともあるでしょう。
そんなときに頼りになるのが、市販の冷凍食品です。松屋オンラインでは、温めるだけで手間いらず、さらに長期保存も可能な冷凍食品を豊富に取りそろえています。ここでは、松屋オンラインで人気の冷凍食品についてご紹介します。
松屋 牛めしの具
累計1億食を超える人気の「牛めしの具」は、冷凍保存が可能で、甘味料や保存料を使用していない安心の一品です。旨味豊かなアメリカ産牛肉を使用しており、ご家庭でも松屋の本格的な味わいを楽しめます。
冷凍とは思えないほどやわらかい肉質と、絶妙にしみ込んだタレの風味が特長です。パッケージは厚さ約1cmのスリム設計で、冷凍庫内でも場所を取らず、長期保存にも適しています。
ごはんにかけるだけでなく、肉うどんやサラダなど、さまざまなアレンジ料理にも活用できます。
松屋 豚めしの具
「豚めしの具」は、牛めしの具と並ぶ松屋フーズの人気商品で、味付けには秘伝のタレが使用されています。牛肉よりもあっさりとした口当たりながら、しっかりとした食べごたえが魅力です。
甘みのある玉ねぎが豚肉とタレに絶妙にマッチし、一口食べると箸が止まらなくなるおいしさ。七味や温泉卵を加えれば、より自分好みの味にアレンジすることも可能です。
冷凍庫に常備しておけば、あとは温めるだけで手軽に楽しめるため、忙しい日の食事にもぴったりです。
松屋 牛カルビライスバーガー
松屋の牛カルビ焼肉を手軽に味わえる、ワンハンドタイプのライスバーガーです。電子レンジで温めるだけで、忙しい日のランチや小腹が空いたときにも手軽に楽しめます。
100%国産米を使用したライスパテは、表面にしょうゆを塗って香ばしく焼き上げられており、ジューシーな牛カルビ焼肉との相性も抜群です。器いらずで洗い物も不要なため、手間をかけずに本格的な味わいを楽しめます。
松屋 オリジナルカレー
冷凍庫に常備しておきたい一品として、松屋オンラインのオリジナルカレーも外せません。10種類以上の香辛料と、玉ねぎやりんごなどの旨味が溶け込んだカレーは、スパイシーさがクセになります。
カレー専門店にも引けを取らない本格的な味を、家で簡単に楽しめるのはうれしいポイントです。また、ご飯にかけるだけでなく、うどんやパン、ドリア風にまでアレンジできます。
さらに、牛めしの具も乗せれば、あっという間に満足感のある一皿の完成です。深いコクが食欲をそそり、ご飯を何杯でもおかわりしたくなります。
松屋 シュクメルリ
豊富な種類がある松屋フーズの冷凍食品ですが、ジョージアの伝統料理であるシュクメルリもおすすめです。シュクメルリは鶏肉をホワイトソースで煮込んだ鍋料理で、にんにくとチーズがふんだんに使われています。
香り高く濃厚なソースは、ご飯に合うよう開発しており、やわらかい鶏肉との相性もばっちりです。温めるだけでジョージア料理を味わえる贅沢感は、いつもの食事に刺激を与えてくれます。
まとめ
毎日の食事作りは、時間も手間もかかる大変な作業です。しかし、あらかじめおかずをまとめて作って冷凍しておけば、食べたいときに温めるだけで済みます。また、最近では、味や栄養面にもこだわった冷凍食品も増えており、作り置きと組み合わせて使えば、献立のバリエーションも広がります。
松屋オンラインで販売している冷凍食品は、ご飯によく合うものがそろっており、温めるだけで本格的な味を楽しめるのが魅力です。値段も手頃で食べやすく、個食パックになっていることによって、冷凍庫にかさばらずにストックできます。
忙しい日やあと一品ほしいときにも重宝するラインナップがそろっているので、ぜひ松屋オンラインをチェックしてみてください。